- 224 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/09/27 20:55 ID:???
- 目を覚ました時いつもの軍施設ではないとガイルは錯覚した。
もちろん、その場所はいつもの軍施設であったのだけれど、
何かがおかしかった。何かが違っている。 すぐに、ガイルはその原因に気づいた。時計を見て、既に夜であることがわかった。
さっきまでいつものように待ちをしていたはずなのに・・・ ガイルは、辺りをそろそろと見回した。同じタメキャラが、
先ほどまでの自分と同じように床に伏して眠っている。 そのなかには、親友のナッシュや、SNKなどのキャラもいる。
俺はいったいどうしたんだ?ガイルがそう思ったとき、扉から一人の男が現れた。 「ようやく目覚めたようだな。」
みな、なにが起こったのかわからないという顔で焦点の定まらない目つきをしている。 あれはシャドルー総帥ベガ!?これはいったい?
そしてベガはスピーカーで叫んだ。 その言葉に皆完全に目を覚まし、戸惑った。 「これよりバトルロワイアルを開催する。
つまり今日は、皆にタメ合い、待ちをしてもらうのだ。」
- 789 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/11/24 06:15 ID:???
- キタノ少佐:
このゲームはコマンド派にのっとられてしまいました 溜める人達は話あってこの法律を決めました
”ガン溜めロワイアル”
そこで今日はみなさんに
ちょっと3溜めをしてもらいます
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- 399 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/07 18:34 ID:???
- 何の気もなく工場へ入ると、壁面いっぱい位な大きな字で、【溜め先生】と書いてある。
俺の髪型を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、「しゃがみ溜めしちゃおかしいか」と聞いた。
するとロシア人の一人が、「然し時間切れとは過ぎるぞな、もし」と言った。時間切れだろうがケズリ殺しだろうが、俺の技で
俺が勝つのに文句があるもんかと、さっさと一回戦を済まして控所に帰ってきた。
十分経って次の対戦にでると【一つ時間切れ引き分け也。但し笑う可からず】と壁面に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
キャプテンサワダ(反対語は、春日野さくら)のようなもので、誰も誉め手はない。
ロシア人は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと雪原しかないようなだだっ広い国土に住んで、外に何も仕事がないから、溜め事件を 投げハメのように触れちらかすんだろう。憐れな奴らだ。
無職の時から、こんな見物してるから、いやにひねっこびた、ウォッカを飲むような老人ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。ロシア人の癖に乙に毒気を持ってる。
「こんないたづらが面白いか、卑怯な冗談だ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「立ったままサマソを出すほうが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。 ザンギエフだ。
わざわざ米国から、こんな奴の相手にきたのかと思ったら情けなくなった。
- 318 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/11/15 04:58 ID:???
- 何の気もなくリングへ入ると、画面端いっぱいの位置に、【ガン待ち先生↓】と書いてある。
俺のキャラ選択を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、「左下にタメてちゃおかしいか」と聞いた。
するとギャラリーの一人が、「然し開幕バックジャンプは過ぎるぞな、もし」と言った。 開幕にバックジャンプしようがサマソを出そうが、俺のレバーで
俺が操作するのに文句があるもんかと、 さっさとしゃがみ中蹴りで牽制して画面端に帰ってきた。
60秒経って次のラウンドに入ると【一つ左下タメ。但し体力負けする可からず】と書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
本田の膝投げ(反対語は、波動昇竜)のようなもので、誰も誉め手はない。
ザンギは投げ間合いがやたら広いから、どこでレバーを1回転させても構わないという了見だろう。
60秒も待つと試合終了するようなストリートファイトをしていて、外に何も芸がないから、
ガン待ちをバグ投げのように触れちらかすんだろう。憐れな奴らだ。
スト2の時から、こんな教育されるから、いやに座高の高い、上タイガーに当たる様な図体ができるんだ。
レスラーなら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。デカキャラの癖に乙にすり抜け技を持ってる。
「こんなスクリューが面白いか、卑怯な投げ間合いだ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「自分がタメてて下がれないとこを投げられて怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。 やな奴だ。
わざわざ米軍基地から、こんな奴に喧嘩を売りにきたのかと思ったら情けなくなった。
- 307 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:04/02/21 05:36 ID:???
- 何の気もなく教場へ入ると、黒板いっぱい位な大きな字で、【天麩羅先生】と書いてある。
俺の顔を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、【てんぷらを食っちゃおかしいか」と聞いた。
すると生徒の一人が、「然し四杯は過ぎるぞな、もし」と言った。四杯食おうが五杯食おうが、俺の銭で
俺が食うのに文句があるもんかと、さっさと講義を済まして控所に帰ってきた。
十分経って次の教場にでると【一つ天麩羅四杯也。但し笑う可からず】と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
焼餅の黒焦(反対語は、焼餅は狐色)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと見物する町もないような狭い都に住んで、外に何も芸がないから、天麩羅事件を 日露戦争のように触れちらかすんだろう。憐れな奴らだ。
子供の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、植木鉢の楓見た様な小人ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。子供の癖に乙に毒気を持ってる。
「こんないたづらが面白いか、卑怯な冗談だ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「自分がしたことを笑われて怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。 やな奴だ。
わざわざ東京から、こんな奴を教えにきたのかと思ったら情けなくなった。
- 308 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:04/02/21 06:44 ID:???
- 何の気もなく戦場へ入ると、戦場旗いっぱい位な大きな字で、【ほうき頭】と書いてある。
俺の顔を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、【ほうき頭がおかしいか」と聞いた。
すると敵軍の一人が、「然し整髪量が過ぎるぞな、もし」と言った。一缶使おうが二缶使おうが、俺の銭で
俺がやるのに文句があるもんかと、さっさと敵軍を壊滅させ基地に帰ってきた。
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- 434 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/08 19:57 ID:???
- 「何をしてゐた。云へ。云はぬと、これだぞよ。」
下人は、ガイルをつき放すと、いきなり、高枝切りハサミを持つて、
白い鋼(はがね)の色を、その頭の前へつきつけた。
「レバーの後ろを押してな、レバーの後ろを押してな、タメにせうと思うたのぢや。
成程な、対戦でガン待ちすると云ふ事は、何ぼう惡い事かも知れぬ。 ぢやが、こゝにゐる軍人どもは、皆、ソニブの撃ち合いばかりだぞよ」
サワダの行方は、誰も知らない。
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- 438 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/08 22:35 ID:???
- ガイル「溜めキャラ的に向上心の無い者は、馬鹿だ。」
ナッシュ「やめてくれ。」
ガイル「やめてくれって、ぼくが言ゐ出した事じゃない、元々君がコマンド技を使ったんじゃないか。
しかし、口の先でコマンド技をやめたって仕方あるまい。君の心でそれを止めるだけの覚悟が無ければ。
ゐったゐ、君は君の平生の溜めをどうするつもりなのか。」
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- 442 名前:ゲームセンター名無し[age] 投稿日:03/10/08 22:55 ID:???
- 二人の若い軍人が、すっかりタメ必殺技のキャラのかたちをして、水平になる頭をかついで、後継者のようなキャラ(ベガ レミー)を二疋(ヒキ)つれて、
だいぶ山奥の、暗雲の骸骨化したとこを、こんなことを言いながら、あるいておりました。「ぜんたい、最近のキャラは怪(ケ)しからんね。
純正タメキャラも待ち戦法が出来るのも一疋も居いやがらん。なんでも構わないから、早くサマソーと、やって見たいもんだなあ。」
「ザンギの黄色な横っ腹なんぞに、二三発お見舞もうしたら、ずいぶん痛快だろうねぇ。くるくるまわって、そりからどたっと倒れるだろうねぇ。」
それはだいぶの山奥でした。案内してきた専門のタメキャラ(バル)も、ちょっとまごついて、スペインの自宅へ行ってしまったくらいの山奥でした。
それに、あんまり山が物凄いので、その後継者のようなキャラが、二疋いっしょにめまいを起こして、しばらく唸って、それからタメを解いてコマンド技をしてしまいました。
「じつにぼくは、Xvsスト以降のコマンドだ。」と一人のベガが、その軍人の頭を、ちょっとかえしてみて言いました。「ぼくはBLの泣かされ者だ。」と、もひとりが、くやしそうに、
あたまをまげて言いました。はじめの軍人は、すこし顔いろを悪くして、じっと、もひとりの軍人の、顔つきを見ながら言いました。「ぼくはもう一つぐらいコマンドでもいいとおもう。」
「さあ、ぼくもちょうどCFASはなくなったしサミカプは待ち戦法も仕えなさそうだし戻ろうとおもう。」「そいじゃ、これで切りあげよう。なあに戻りに、昨日のクメール遺跡で、アドンを2回も狩って帰ればいい。」
「サガットもでていたねえ。そうすれば結局おんなじこった。では帰ろうじゃないか。」
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- 447 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/09 11:01 ID:???
- 波動拳にも負けず
昇竜拳にも負けず サイコパワーにも殺意の波動にも負けぬ丈夫なからだをもち 慾はなく決して焦らず
いつも静かに溜めている 一日にアメリカンコーヒー四杯と 納豆と少しの野菜を食べ あらゆるキャラを 自分の領域に入れずに
よく見聞きし分かりそして溜める アメリカ空軍の 小さな戦闘機の前にいて ロシアに赤いサイクロンあれば
行ってサマソしてやり 中国に疲れたインターポールあれば 行ってサマソしてやり インドに死にそうな修行僧あれば
行って故郷へ帰れといい タイに喧嘩や復讐があればつまらないからやめろと妻がいい 日照りの時はソニブを流し 寒さの夏はすりすり歩き
みんなに溜めキャラと呼ばれ 使われもせず801にもされず そういうものに わたしは なりたい
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- 449 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/09 12:03 ID:???
- 祇園精舎のタメの声 ソニックブームの響きあり
沙羅双樹のタメの色 サマーソルトの理をあらはす
おごれるガイルも久しからず ただゼロの夜のナッシュのごとし タメのボスもつひには滅びぬ ひとへに3の前のベガに同じ
- 454 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/09 13:28 ID:???
- >>449
「行き止まりぢゃ」 「跳ばせませぬぞう」
「必殺!旋風脚。 いや〜」 「たわむれは終わりぢゃ」 「ギョエー」 「お前の力は、そんなものか」
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- 461 名前:ゲームセンター名無し[age] 投稿日:03/10/09 18:38 ID:???
- 【軍人さまもどうかお入りください。決して41ソニブ限定、21サマー限定、地上限定仕様はありません。】
二人はそこで、ひどくよろこんで言いました。「こいつはどうだ、やっぱり世の中はうまくできてるねぇ、
カオスタメ仕様になんぎしたけれど、こんどはこんないいこともある。このゲームは待ちは無理だけれども
空中でサマーが出せるんだぜ。」「どうもそうらしい。決して地上限定はありませんというのはその意味だ。」
二人はコインを入れて、対戦台へ入りました。そこは猿の様にケーブルの強Pを撃ち狂うDQNの溜まり場になっていました。
その対戦台の裏側には、マジック文字でこうなっていました。 【ことに頭の平べった軍人や若い伊達眼鏡は、大歓迎いたします。】
二人は大歓迎というので、もう大よろこびです。「君、ほくらは大歓迎にあたっているのだ。」「ぼくらは両方兼ねてるから。」
ずんずん対戦を勝ち進んで行きますと、こんどは店員のペンキ塗りの張り紙がありました。
「どうも変な台だ。どうしてこんなにたくさん張り紙があるのだろう。」 「これはマターリ式だ。対戦が寒いとこや AQコムボの中はみんなこうさ。」
そして二人はその台をあけようとしますと、上に赤色な字でこう書いてありました。
- 【当台はタメキャラの多い台ですからどうかそこはご承知ください。】 「なかなかはやってるんだ。こんなゲーセンの中で。」
「それぁそうだ。見たまえ、東京の大きなゲーセンだって ガン待ちはすくないだろう。」二人は言いながら、
その台から椅子をあけました。するとその裏側に、 【タメキャラはずいぶん多いでしょうが一々こらえて下さい。】
「これはぜんたいどういうんだ。」ひとりの紳士は顔をしかめました。「うん、これはきっとタメキャラがあまり多くて
制限時間や技のフレームが手間取るけれどもごめん下さいと斯(コ)ういうことだ。」「そうだろう。 早くどこかランキングの中に
はいりたいもんだな。」「そしてゲームをしない人は椅子に座りたいもんだな。」 ところがどうもうるさいことは、
また台が一つありました。そしてそのわきにタルがかかって、その下には 長い髪のついたブランカが置いてあったのです。 台には赤い字で、
【お客さまがた、ここで髪をきちんとして、それからボーナスゲームのタルを落としてください。】
と書いてありました。「これはどうも尤(モット)もだ。僕もさっき自動ドア前で、ゲーセンのなかだとおもってみくびったんだよ。」
「ゆとりの厳しい戦いだ。きっとよほどヒマ人たちが、たびたび来るんだ。」そこで二人は、きれいに髪をけずって、 ゲームのタルを落としました。
そしたら、どうです。タルをブランカの上に落とすや否や、そいつがウォーと叫んで暴れて、 ブランカがバーチカルローリングで台の上に入って来ました。
二人はびっくりして、互によりそって、台をがたんと開けて、次の台へ乱入に入って行きました。
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- 482 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/10 22:32 ID:???
- 軍人の長いしゃがみを抜けるとサマソであった。
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- 490 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/11 14:33 ID:???
- 待ちを破られたガイルは凄まじい怒りの表情で紅のサイクロンを睨んでいる。
そして彼のそのあまりの強い情念は自身の意識内を飽和して溢れ、
思念波となって周囲に広がったのだ。ガイルの顔を股に挟んでいるザンギはもちろん、 その強力な思念は世界中のファイターたちにも届き、
また意識を失っていたナッシュをも目覚めさせた。 それははっきりと感じ取れる怒りのソニックブームだった。
なんてこった、お前にやられるとはな、それも俺があれほど得意としている間合いに入り、
まさにその範囲内で俺を吸うとはな、まあこうなっちゃしょうがない、時間切れで引き分けたあげくに
1本取ったんだから、でもな、後悔なんてしてないぞ、俺は自分がやってきた待ちの非情さが
どんなものかすべて知っている、知った上でやっている、でもだから許されるとも思わない、
そもそも誰もタメキャラを許す権利などない、そして非難する権利もない、自分の価値を創造するのが
俺たち米軍人の生き方だ、そこがあの気持ち悪いマトリョーシカどもとは違うところさ、 お前も俺もやってることは結局ハメ技だ、けれどお前はそのハメ技に
世論を用意している、ザンギの行動の動機はプレーヤーの同情を誘う凡愚なキャラ性能であったり
無印スト2が出た頃の国際情勢だったり、その裏返しの病的な脅迫的平等意識だったりするんだ、
だから飛び道具が苦手なのをプロフィールにわざわざ書いたりするんだ、違うかい、
さあザンギ、やるがいい、お前も真っ赤な旗のもとに、俺のヘッドをコンクリに向かってねじこむがいい…
まわる、まわる、回る……。
いまやモスクワの空は紅のサイクロンと共に大気が回転し、渦巻いている。
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- 492 名前:ナッシュ[sage] 投稿日:03/10/11 20:17 ID:???
- 戦友譲りのニーバズーカで、ZEROの時から、中段ばかり狙っている。
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- 595 名前:ゲームセンター名無し[age] 投稿日:03/10/19 18:39 ID:???
- タメ敗れてコマンドあり タメありにしてガン待ち深し
時にタメてはユリアにも涙を注ぎ シャドルーを恨みては空中サマソにも心を驚かす
1タメガン待ちに連なり ザンギの腹に当たる スト33rdではさらに短く 全てBLにタメざらんと欲す
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- 598 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/10/19 21:42 ID:???
- 東ニ露西亜ノモヒカンアレバ
行ツテガン待チシテヤリ 西ニ飛ビコム母アレバ 行ツテサマソデイキノネヲ止メ
南ニ死ニソウナ人アレバ 行ツテクニヘカエレオマエニモカゾク ガイル ダロウトイヒ 北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
イッパンジンガムリヲスルカラソウイフザマニナルトイヒ タメテルトキハナミダヲナガシ ソニブノウシロヲオロオロアルキ
ミンナニホウキアタマトヨバレ ウゴキモセズ セツキンモサレズ サウイウキヤラニ ワタシハナリタイ
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- 909 名前:ゲームセンター名無し[sage こころ] 投稿日:03/11/05 18:26
ID:???
- 「お前はどうなんだ。どの位のコマンド技を持っているんだ」
「わいがコマンドキャラに見えるか」
ロバートは平生から寧ろ派手な必殺技(わざ)を持っていた。 それに龍虎では攻めキャラであった。従ってKOF95でも決して
弱くはなかった。けれども近頃の必殺技のネーミング的に貧しい事は、 ネスツ編をやり込まない私の眼にさえ明らかであった。
要するに99以降のロバートの戦いは貧弱といえないまでも、 新キャラのために製作時間を切り詰めた無弾力性のものではなかった。
「そら超必くらいのコマンド技はあるで。せやかて絶対にコマンドキャラやないねん。 コマンドキャラならもっと連続技に賭けられるがな」
この時ロバートは起き上がって、フェラーリの上に胡坐をかいていたが、 こう云い終わると、長い足の先で宙へ円のようなものを描き始めた。
それが済むと、今度は龍虎を懐かしむように龍撃拳を放った。 「これでも元はコマンドキャラなんやけどなあ」
ロバートの言葉は半分独り言のようであった。それで すぐ後について行き損なった私は、つい黙っていた。
「これでも元はコマンドキャラなんやで、しかし」と云い直したロバートは、 次に私の顔を見て微笑した。
- 「ガン待ちはいいが、ちょっとしたタメなどは却って厭なものですね」と云ったホークは、
苦笑しながら私の顔を見た。
ホークは待ちという待ちをした事のない人であった。ホークの言葉を聞いた私は 笑いたくなった。
「私はタメ位なら我慢しますが、それ以上の待ちは真っ平です。あなただって 同じことでしょう。試みにやってご覧になるとよく解ります」
「そうかね。私はタメられるくらいなら、ガン待ちされたいと思ってる」
「何遍も圧倒されたんですか」とホークが聞いた。
「手紙には何も書いてありませんが。――そんなに何度も 引ッ繰り返されるものですか」 「ええ」
ホークの故郷の聖地という所も私の国と同じ軍隊に 滅ぼされたのだと云うことが始めて私に解った。 「どうせ難しいんでしょう」と私が云った。
「そうさね。私が代られれば代って上げてもいいが。サマソはあるんですか」 「どうですか。しゃがんではいないから、大方ソニックでしょう」
「サマソさえ来なければまだ大丈夫ですよ」と奥さんが云った。 私はその晩の飛行機でメキシコを立った。
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- 251 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/11/12 17:08 ID:???
- >>249
作者はさっき、「タメ軍人が飛び込みを待っていた。」と書いた。しかし、
タメ軍人は相手が飛び込んでも、格別どうしようというあてはない。 ふだんなら、もちろん、得意のサマソで狩るはずである。ところがその
タメ軍人は、コンマ4、5秒前にソニックを出した。前にも書いたように、 当時米国の軍隊はひととおりならず衰微していた。今この露国のレスラーが、
永年、対戦していたタメ軍人から、ソニックを出されたのも、実はこの情勢の
小さな余波にほかならない。だから「タメ軍人が飛び込みを待っていた。」というよりも
「端で固められたタメ軍人が、投げハメに恐れをなして、途方に暮れていた。」 というほうが、適当である。その上、体力のややリードされていたことも
少なからず、この米軍人の少佐のSummersoltism(サマーソルティズム)に影響した。
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- 286 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:03/11/14 13:42 ID:???
- 僕は待ちガイルだった。
それが人の一生で一番美しいサマソだとは、誰にも言わせまい。
ポール・ニザン
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